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「終活」ではなく「老い支度」

 私が「老い支度」の必要性を最初に感じたのは、以前勤務していた時の上司の言葉でした。その頃若かった師長さんも今は75歳になられました。マンションでの一人暮らしをされています。「もし何かあったら心配」、「安否確認のような仕事をしてほしい」と言われました。                                       次にその必要性を感じたのは、数年前に経験した患者さんの事例からでした。このことは、ブログでもアップさせていただきましたが、遺言が実現するためにはそれなりの手続きを生前にしておかなければいけないということでした。今の70歳代、80歳代の方は若く元気でまだまだ先のことだとお考えになる方もいるかもしれません。          しかし、病気や加齢により、友人関係や生活スタイルの変更が伴い、不安を覚える方も少なくないと思います。    世間では「終活」という言葉が飛びかっていますが、お墓や葬儀のことが中心で、私の支援したいこととは少し違っていました。                                                   私のSNSには「お一人様」、「老い支度」というキーワードでの情報がたくさん入ってきます。私が求めているからだと思いますが、最近共感を覚えた本にエッセイストの岸本葉子さんの「ちょっと早めの老い支度」があります。老い支度は後ろ向きではなく、人生を前向きに送るための準備であると感じました。備えあれば安心して、楽しく生活できます。前向きに生きるために、老後を安心して生きるために、個人の背景や望みに合わせたオーダーメイドのサービスを提供させていただきたいと思います。どうぞご相談ください。

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