「すべての人が健康で、安心して満足に暮らす」ことは最大限の目標です。これまで私が経験した患者さんで、改善しなくてはと思ったことがたくさんあります。たとえば、治療を希望している患者さんがどこの病院に行っていいのかわからないで困っているケースがありました。本来、困っていることを相談するのがかかりつけ医の役割ですが、十分に機能しているとは言えません。悩んで複数の病院を受診されている方がいました。そうすることで共通する検査の情報や現在の治療の情報が医療機関で共有されず、無駄な医療費をつくることにもなりかねません。
また、「健康」とういう概念は、ただ単に病気がないということではなく、病気や障害があっても自信が納得できる治療を受け、自身が望む治療や療養ができていること、あるいは満足しているということが「健康な状態」であるといえます。一人一人の寿命には限りがありますが、寿命をその人らしく生ききることができればその人は幸せであると思います。その観点に立ち、個々人を支える仕事ができることが私の幸せです。医療・介護のSDGsは不必要なことをそぎ落とし、必要なことを必要なだけベストの形で提供すことではないかと思う毎日です。
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