医療ナビゲーションとは「目的地までの経路や道順」を指しています。最終的には死があるかもしれませんが、「どう死ぬか?」ではなく「どう生きるか?」の目的ためにあります
あるクライアントの方が、おっしゃった言葉にはっとさせられました。住まいとする施設で過ごされている利用者さんは、がんを患い、積極的な治療をしない中、緩和ケアを選択されました。職員の方の手厚いケアを受けながら、穏やかな日々を送られています。施設の医師は、今後起こりうるあらゆることを説明し、家族に同意を得ることを求めます。関係性や言葉の選択によって、家族の受け止めや印象は大きく変わることが予測されます。これまで何度も説明を受けている家族であるクライアントから、「二言目には、今日心臓が止まるという最悪な状況がおこるかもしれない。と言われるのです。もう慣れましたけど。そんなことは十分にわかっています。」、「看取りという言葉を使われるのも違和感があります。」とおっしゃいました。この言葉を聴き、医療者は至極当たり前で、家族の心の準備をしてもらいたいという気持ちで説明されていることには間違いないのですが、何も目的を達することはできないばかりか、違和感を抱かせてしまうことになっています。
やっと積極的な治療をする「闘病」をやめ、一日でも長く生きて、寿命を全うすべく、穏やかな生活をしてほしいと願っている家族にとって心外にほかなりません。「どう死ぬか?ではなく、今何をしたいか?」と話をすることで、家族にとっては希望が湧いてきます。「どう生きてほしいか?」ご本人にも家族にも希望があります。それを叶えるのが私の役割であると思っています。
クライアントの方よりメールをいただきました。
私たち、家族は、病気の進行具合のことで、病状、癌の進行具合、検査データ、腫瘍の大きさ、さまざまな点を、きっちり教えていただきたいと思うこともありました。
また、悲しいけれど、余命のことも、お尋ねしたいと思うことがあります。それは、家族としての母との向き合い方があると考えたからです。
また、家族も今後の計画が立てやすくなるとも考えました。そのような中で、余命は、予想であって、それ以上になることも多いと、信友先生や田代先生との談話の中で感じることが、できました。
家族として、勇気を頂きました。
看護師さんのための相談会を開催しました
看護師さんの悩みを相談できる場がほしい
4月に入職した新人の看護師さん、職場を変えた看護師さん、今後の進路に悩んでいる看護師さんが気軽に話せる場が欲しいというのは、当事者の方の声だけでなく、看護師さんの幸せを願う開催者の希望でもありました。私の仕事のミッションは「看護師さんを悦びで満たす」ということです。そのための最も大切な機会が相談会だと思いました。
今回の主催者は、応援者も含めたくさんの方が集まってくださいました。皆、様々な経験をしたベテランの看護師さんです。会っただけで気持ちが解放されるそんな気持ちになる方です。今回、ボランティアで、アロマもしていただきました。相談者の方はもちろんですが、応援で来ていただいた方の癒しとなりました。ありがとうございました。新緑が映えるすがすがしい日に、私の手作りの生どらを食べていただいたことも嬉しいことでした。
今後は「相談」に限らず、「仲間と話せる場」として、足を運んでいただけるようにしたいと思います。お問い合わせいただいた内容では、時間を儲け対応させていただきますので、何でもご相談ください。今の仕事のこと以外に、訪問看護ステーションを立ちあげたい、あるいは起業したけど閉じたいなど考えていらっしゃる方もご相談していただけたらと思います。